「作る想い」と「数字の現実」の間に——ひらみぱんが“ダセルーノ”で見つけたバランス
ひらみぱん
「作る想い」と「数字の現実」の間に——ひらみぱんが“ダセルーノ”で見つけたバランス
hiramipan

課題
・昨今の原材料高騰の波で、感覚による値付けが通用しなくなっていた。
・食品表示ラベルの栄養成分値を出すための分析機関のコストに悩んでいた。
・シールづくりは自分でやるため、表記方法などにも自信がなく進まなかった。
解決策
・新作を作る際に、ダセルーノでレシピから原価シミュレーションを日常化した。
・ダセルーノでレシピ登録を徹底し、いつでもシールまで出せるようにした。
効果
・原価率を保ったうえで、作りたいパンを作れるようになりストレスが低減。
・シールがすぐ出せるため百貨店での販売や卸などでもすぐ販売できるように。
石川県は金沢市内の一角に佇む「ひらみぱん」は、2011年にオープンして以来、長年のビストロでの修行経験を活かし独自の世界観で多くのファンを魅了してきたベーカリー。店主・平見高広さんは、自身の“生き方”そのものをパンで表現することを追求し、パン職人としての枠を超えたパンづくりを実践しています。パンを通じて発酵文化を育み、社会の「腐敗」ではなく「発酵」を目指すという思想が詰まったお店です。 昨今の原価高騰への原価管理対策への限界を感じたことや、食品表示対応の煩雑さの軽減を目的に、2023年からダセルーノを導入しました。今回は導入前の課題や導入後の変化について、平見シェフと橋本マネージャーにお聞きしました。
平見さん:はい、実はかなりの“どんぶり勘定”でした(笑)。見た目で「これは380円かな」とか、感覚的に価格を決めていたんです。原価はあまり気にせずに売価を決めてしまっていました。感覚でやっていた割には、決算で見ると減価率は26〜30%くらいで悪くありませんでしたね。
でも、ここ数年の原材料費の高騰でその“勘”が通じなくなってきて…。特にチョコレート系のパンは危険でしたね。利益が出ない商品を「美味しいから」と売っていて、結果的に損していることに気づきました。

橋本さん:商業施設ではラベル表示が義務化されているのですが、前は1商品に2,000円以上かけて栄養成分値の算出を外注していたんです。時間もかかるし、頻繁に新しい商品を出すので毎回検査機関に出すのはコスト的には現実的ではないなというのがありました。
さらに、原材料表示に関しては、自分たちで一個ずつ調べてやらなければいけなかったのでかなり手間になっていて、完全に後手に回っていました。
平見さん:もともとsacriでお世話になっていて、スタッフの皆さんの対応やサービスのクオリティには信頼を寄せていました。それで、ちょうどダセルーノのサービスが始まったということを聞いて「やるしかない!」と思い、すぐに導入しました。
橋本さん:sacriでもそうなんですが、とにかくカスタマーサポートの手厚さと早さがすごくて、「あ、週末の催事のためにレシピ出さないと!」と思っても対応してくださり、大変助かってます。レシピというセンシティブな情報を扱うサービスにとってフォローしてくださるスタッフさんへの信頼がサービス価値の根幹だと思っているので、その点も安心ですね。
操作もとてもシンプルでわかりやすく、今では私以外のスタッフでも簡単にラベルが作れるようになりました。A-ONEの紙だと大量に印刷する場合プリンターでズレやすいという課題はあるのですが、ラベルプリンターを使えば解決する上にもっと楽になると聞いて検討中です。

平見さん:そうですね。それが悪いわけではないんですが、「原価を先に把握してから商品開発をする」という流れができると、無駄も減らせるし、利益も安定する。これは我々のような小さなリテールベーカリーにとっては結構“革命的”なことだと思っています。
これからもダセルーノを使って、もっともっとこの店を「発酵」させて、地域に根ざす店にしていきたいと思います。
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