「もう無いと困る」原価を“安心”に変えたベーカリーの選択 

下田流

「もう無いと困る」原価を“安心”に変えたベーカリーの選択 

shimodaryu

課題

・原価率は「トータル30%」を目安に、経験と感覚で設計していた
・催事出店時の食品表示ラベル作成が大きな負担(従業員が手作業で栄養成分を調査)
・日本食品標準成分表データに頼るため、実際の原材料・栄養成分とズレが生じる不安
・表示作業の手間から、催事に出せる商品がごく一部に限定されていた

解決策

・ダセルーノ導入により、レシピごとの正確な原価算出と栄養成分表示を一元管理
・専門知見をもつスタッフが複雑な配合のレシピ登録もサポート
・原価を可視化しながら、実際にレシピを調整・最適化

効果

・原価の“現実”を把握し、戦略的なレシピ改善が可能に
・催事出店の心理的・実務的ハードルが大幅に低減
・月10万円相当の人件費コスト削減
・「もう無いと困る」レベルの経営インフラに

東京・高島平に店を構える「下田流」は、2021年9月にオープンしました。確かな経験と感性を武器に、素材と真摯に向き合うベーカリー。日々の積み重ねから生まれる力強くも繊細なパンで、地域のお客様に支持されています。 一方で、原価は“トータル30%”を目安に感覚で設計し、催事出店時の栄養成分表示は従業員が手作業で算出するなど、数字まわりの業務には大きな負担と不安がありました。 そうした課題を解決するためにダセルーノを導入。レシピごとの原価と栄養成分を正確に可視化し、感覚だけに頼らない戦略的な商品設計が可能になりました。 今回は、下田流が“感覚の経営”から“数字の経営”へと踏み出した背景と、その変化について下田鴻シェフにお話を伺いました。

感覚頼りだった原価設計。目標は“なんとなく30%”

「導入前は、トータルで原価率30%を狙うように、これまでの経験から“なんとなく”設計していました。」

そう語るのは、確かな技術と世界観でファンを魅了するベーカリー「下田流」のオーナー。味づくりへのこだわりは強い一方で、原価管理は長年“頭の中”で行ってきました。

近年は原材料価格の高騰が続き、小規模店舗ほど価格変動への対応が難しくなっています。「他のお店もそうだと思いますが、値上がりが激しすぎて、原価把握が追いつかない」。そんな状況の中、感覚だけに頼る経営には限界を感じ始めていました。

催事出店の裏側で、膨らんでいた見えない負荷

特に大きな課題となっていたのが、催事出店時の食品表示ラベル作成です。

「シールを作るために、配合を書き出して、栄養成分値を従業員が一生懸命調べていました。正直、かなりの負担でした。」

例えば「ソーセージ」を使用する場合も、一般的なデータで計算せざるを得ず、実際に使用している原材料や栄養成分とは微妙に異なる。その“ズレ”に違和感を抱えながらも、手間の大きさから催事に出せる商品はごく一部に限定されていたといいます。

「調べるのが面倒すぎて、催事そのものが億劫になっていました。」

本来はブランドを広げる機会である催事が、いつしか重荷になっていたのです。

ダセルーノ導入で得た“安心感”と“現実”

ダセルーノ導入後、最も大きく変わったのは「安心感」だったと語ります。

「生地の複雑な配分など、ちゃんと知見があって理解してくれるスタッフが対応してくれる。自分たちでやっていた頃とはクオリティが段違いです。」

単なる計算ツールではなく、パンづくりを理解した上で原価を可視化できる。その点が大きな違いでした。

原価を“見る”ことで、レシピが進化する

導入直後、シュトーレンの通販販売で早速ダセルーノを活用。さらに、ホワイトチョコを使用したベーグルでは、味とのバランスを取りながら原価を確認し、実際にレシピを変更。

「原価を見ながらレシピを最適化していく材料になりました。これがなかったら、ある意味、現実を直視するのを避け続けていたかもしれません(笑)」

数字を“責めるもの”ではなく、“改善のヒント”として活用できるようになった瞬間でした。

月10万円のコスト削減と、経営の土台強化

食品表示の調査・作成にかかっていた人件費は、月換算で約10万円相当。ダセルーノ導入により、その負荷は大幅に軽減されました。

「シール作成のために調べる手間も減り、もう無いと困るレベルですね。」

原価を正確に把握することは、単なるコスト管理ではなく、経営の屋台骨を強くすること。

“なんとなく30%”から、“根拠ある最適化”へ。

下田流は今、数字という確かな武器を手に、さらなる進化を続けています。

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